バーデン=ヴュルテンベルク、バイエルンの両州にお住まいの皆様
オクトーバーフェストも終わり、秋も深まって参りましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
8月末には、中東協力現地会議という、これまでウィーンや中東地域で開催されてきた日本の官民合同の会議が初めてミュンヘンで開催されました。300人以上の方が出席される大会議でしたが、ミュンヘンが選ばれたのは、中東地域の治安に不安がある中で欧州で開催地を探したところ、欧州で日本から直行便が飛んでいる都市の中では、ミュンヘンが一番安全と評価されたためだそうです。ミュンヘンの治安が欧州の中で良い方であることを私も改めて認識しましたが、そのミュンヘンでも今年のオクトーバーフェストでは、例年以上に盗難に遭う邦人の方が増えました。人混みではくれぐれもお気をつけ下さい。
さて、私が住むミュンヘンの中央駅が9月初めから難民の到着地点となったので、私もドイツの人々が難民を受け入れる様子を見てきましたが、本当に感動的なシーンで、ドイツの人々の寛容さ、ボランティアの方々の熱心さに感服しました。特に、難民が入ってくる玄関口にあたるバイエルン州の方々は、CSUの連邦政府に対する批判はさておき、本当によくやっておられ、頭が下がる思いです。一方で、受入れが限界に近づきあるとの声も大きくなってきましたが、ドイツの方々はこの困難を克服されるものと信じています。
8月から9月にかけては、シュトゥットガルト、ビティッヒハイム=ビシンゲン、バンベルクといった姉妹都市、友好都市を訪問しました。特に、シュトゥットガルトのクーン市長にはようやくお目にかかることができ、千人を超えるシュトゥットガルトの在留邦人の方々のことをよろしくとお願いしました。9月14日には、ロッテンブルク林業大学で行われた、同大学と岩手大学、鹿児島大学、岐阜県立森林文化アカデミーとの林業分野での学術交流を促進するプロジェクト「Forestry and Foresters Crossing Continents」の開会式に参加させて頂き、挨拶を行いました。また、9月25日には、ドナウエッシンゲンでの、山形県上山市との姉妹都市20周年記念行事に参加して参りました。27日にはフュッセンで沼田市との20周年記念行事があり、沼田市長他の代表団も来られ、こちらは日程の都合で私は出席できず、最近着任したばかりの杉原首席領事に出席してもらいました。
また、9月16日には、ニュルンベルク商工会議所の対外経済委員会で、日本経済に関する講演を行う機会を得ました。29日にはミュンヘンのifo研究所に、伊藤元重東大教授に来て頂き、アベノミクス第2ステージと題する講演を行われましたが、私の説明に比べ、実に分かりやすく、また質問に対しても的確に、おそらく質問者の期待以上にお答えになられていたので、私にとっても大変参考になりました。講演の様子はifoのホームページ上でご覧になれます。
寒い季節になりますが、皆様、ご健康にお気をつけてお過ごし下さい。
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