バーデン=ヴュルテンベルク、バイエルンの両州にお住まいの皆様
ドイツでは信じられないほどの暑い日が何日か続きましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。在ミュンヘン総領事館は、6月6日から8日まで安倍総理大臣がエルマウサミットのためにミュンヘンとエルマウを訪問された関係で、在ベルリンの日本大使館と共に多忙を極めましたが、幸い訪問は滞りなく終了し、また、その機会にメルケル首相との日独首脳会談も行われました。
その後、すぐにこの挨拶を改定しようと思っていたのですが、あっという間に一ヶ月が過ぎ、女子W杯も終わってしまいました。豪州との準々決勝で岩渕選手がゴールを上げた時に、ARD(第一TV)のアナウンサーが、kleine Münchnerin(小さなミュンヘンっ子)とか、Deutsche Meisterinと呼んでくれたり、ミュンヒナー・メルクール紙が準決勝のイングランド戦を前に、彼女に期待する記事を書いてくれたりしたことで、ミュンヘンでプレーしている彼女に親しみを持って応援してくれていることがわかり、嬉しかったですね。決勝戦は残念でしたし、ドイツの準決勝敗退も残念でしたが、なでしこの皆さん、本当によく頑張ってくれたと思います。来年のリオ五輪に期待しましょう。
さて、この三ヶ月の間、当館管内の多くの町を訪問しました。アウグスブルガー・アルゲマイネ、パッサウアー・ノイエ・プレッセ、バーディッシャー新聞(フライブルク)、SWF(南西放送)など当館管内の有力メディアを訪問し、今日の日本について説明したところ、アウグスブルクとパッサウの新聞は紙面で私の訪問を報じてくれました。また、フライブルク出張の機会には、シーヴァー・フライブルク大学学長を訪問し、パッサウでは、フライターク・パッサウ大学学長も訪問しました。両大学とも日本学科はありませんが、日本との関係強化への意欲を示してくれました。
経済の面では、フライブルクでは南部オーバーライン商工会議所を訪れました。また、別の機会にロイトリンゲンの商工会議所も訪れた他、山形県上山市の姉妹都市、ドナウエッシンゲンを訪問した際に、隣町のフィリンゲン=シュヴェニンゲンにあるミネベアの子会社PM DM(Precision Motors Deutsche Minebea)を見学させて頂きました。更に、7月8日には千葉県市川市の姉妹都市であるローゼンハイムで開かれた第三回日本経済セミナーに出席し、バウアー市長と挨拶した他、日本からお見えになっている大久保市川市長ご一行にもお目にかかりました。
姉妹都市の関係では、上記五つの街(パッサウは秋田市、フライブルクは松山市、アウグスブルクは長浜市、尼崎市の姉妹都市、ドナウエッシンゲン、ローゼンハイム)に加えて、山形県長井市の姉妹都市バート・ゼッキンゲンも訪問しました。
また、フライブルクではザロモン市長(緑の党)と懇談の機会を得て、同市長のプラグマティックな考え方を拝聴しました。熊本市の姉妹都市であるハイデルベルク市のヴュルツナー市長を訪問した際には、同市長がハイデルベルク・クラブ・インターナショナルという国際組織を有しており、東京と大阪にチャプター(支部のようなものでしょうか)を持っているというのを伺い、その国際性に改めて感銘を受けた次第です。その他、大津市と長崎市を姉妹都市に持つヴュルツブルクのシューヒャルト市長も訪問し、8月に初めて訪日する予定と伺いました。それから、聖霊降臨祭(プフィングステン)の時には、愛媛県内子町の姉妹都市ローテンブルクのハルトル市長から、マイスタートルンクというお祭りに招かれました。この機会に改めまして,これらの姉妹都市交流のためにご尽力されている方々に、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
日本文化の紹介という点では、4月にはフュルトの第11回桜祭りに、5月にはアウグスブルクの第10回日本春祭りに招かれて、それぞれ短い挨拶をさせて頂きました。いずれのお祭りもたくさんの人手で大盛況でした。今月19日には英国庭園でのミュンヘン日本祭りが20回目を迎え、晴天のもと、約2万人の方が来場し、節目の年にふさわしく大盛況のうちに終わりました。御来訪頂いた方に改めて感謝申し上げます。
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