もう夏休みも終わりですが、今回は旅行と姉妹都市について書いてみたいと思います。
8月初め、ミュンヘン・オーバーバイエルン商工会議所事務局長を着任表敬した際、昨年の日本からバイエルン州への観光客が訪問者数で272,582人(△4.1%)、宿泊日数で435,424泊(△2.2%)と、前年比で減少しているという数字を渡されました。バイエルン州はドイツの中でも観光面で人気が高く、8月20日付のミュンヘナー=メルクール紙によれば、ドイツ観光局がドイツを訪れた観光客11,000人にオンライン・アンケートした結果、ノイシュヴァンシュタイン城が1位になったことを筆頭に、人気のある観光地上位100カ所の約3分の1はバイエルン州にあるそうです。また、「るるぶ」や「まっぷる」は、ロマンティック街道とミュンヘンに相当なページを割いており、日本でもバイエルン州がドイツ観光の中心に位置づけられています。ドイツ在住の方も、是非バイエルン州で宿泊を伴う旅行をして頂き、また、日本のお知り合いの方に、もっとドイツを訪問して頂くよう、お声をかけて頂ければと思います。
一方、バーデン=ヴュルテンベルク州は、「るるぶ」や「まっぷる」ではハイデルベルクを除いてあまり紹介されていないのが残念ですが、「地球の歩き方」にはホーエンツォレルン城も含め、たくさんの魅力のある街が紹介されています。バーデン=ヴュルテンベルク州の観光地こそ、在住の皆様の口コミ推薦があれば、もっと日本から観光客が訪れてくれるのではないかと期待しております。
これに対してドイツ人の日本への訪問者数は、2013年には前年比11.8%増の121,776人、今年の1~5月は前年同期比16.7%増の57,390人と順調に伸びています。ただ、昨年の数字では、まだ福島原発事故前の2010年の数字に達していません。また、2013年には英国からは19万人以上、フランスからは15万人以上訪日しており、ドイツの人口を考えると、まだまだ伸びる余地が大きいと思います。安倍政権は、訪日外国人客の受け入れについて積極的で、昨年は初めて1千万人を突破、今年もこれまで20%増のペースで伸びており、2020年の東京五輪に向けて、外国人にとっても旅行しやすい環境が整えられつつあります。ドイツ在住の皆様におかれては、是非周りにおられるドイツ人の方々に、今後の日本への旅行をお勧め頂ければ幸いです。
バイエルン州、バーデン=ヴュルテンベルク州には、日本の県市町村との間で姉妹関係を有する州市町が27ありますが、この夏にも活発な交流が見られました。7月後半には草津町長一行がシュトゥットガルト近郊のビーティックハイム=ビッシンゲンを訪れ、また、市川市長一行はローゼンハイムを訪問されました。また、8月末には福島県代表団がアウグスブルクの隣町シュタットベルゲンを訪問されました。シュタットベルゲンには私が、また、他の二つの町には当館館員が出席し、活発な交流の一端を拝見させて頂きました。更に、9月2日にはライター・ミュンヘン市長を表敬する機会を得ましたが、同市長も姉妹都市である札幌との交流強化に関心を示しておられました。ドイツとの姉妹関係に尽力されている自治体等の関係者の方々に改めてお礼申し上げると共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。 |