暑中お見舞い申し上げます。
ワールドカップもドイツの優勝に終わり、ドイツにお住まいの皆様は,ドイツ人の知人と喜びを共にされた方も多いのではないでしょうか。ちょうど昼休みにTVでベルリンの優勝パーティを中継で見たのですが、OBLIGADO FANSという垂れ幕が(ポルトガル語で有り難うという意味)、ブラジルへの感謝の気持ちを忘れないドイツの人々の優しさを伝えているように見えました。また、ブランデンブルク門にステージが掲げられ、Weltmeister 2014と書かれているのを見て、2006年の夏のメルヘン(ドイツ開催で3位)の時以来の風景ではありますが、ブランデンブルク門が東西分断の象徴だった時代を知る者として感無量でした。
私は着任から11週間が過ぎましたが、ミュンヘンでの仕事のみならず、オランダとベルギーを併せたよりも広いバイエルン州とバーデン=ヴュルテンベルク州の各地を訪問して,忙しくしております。
ヴュルツブルクにはシューヒャルト市長に招かれたのですが、シーボルト博物館に市電で行った際、車内放送の子供の声が(この町の市電のアナウンスはすべて子供の声で録音されていました),日本語で「次はシーボルト博物館前です」と流れたのにはびっくりしました。ヴュルツブルクはプラハを小さくしたような塔と橋の美しい町ですが、日本の方にはシーボルト博物館も是非訪れて頂ければと思います。ローテンブルクにはマイスタートルンクのお祭りに招待されました。いずれも日本の町と姉妹都市関係にあることがきっかけですので(ヴュルツブルクは大津市と長崎市、ローテンブルクは愛媛県内子町)、ドイツの町との関係を大事にされている日本の自治体の方々に感謝しています。また、シュトゥットガルト州政府を訪問した際には、州首相府が市外を一望できる小高い丘の上にあるのに驚き、またそこまで市電が上っていくことにも驚きました。
ミュンヘンでは日本人国際学校を参観し、運動会にも招いて頂きました。6月としてはかなり寒い日でしたが、生徒の皆さんの元気な姿が印象に残りました。また、ミュンヘン日本語補習校には川崎二郎衆議院議員を団長とする日独議連の皆様(谷畑議員、城内議員)と訪問させて頂きました。ボンの現地校に通っておられた城内議員が中高生に話された御自身の経験は、生徒達に強い印象を与えたのではないかと思います。私はその後、ハイデルベルクの日本語補習校も訪問させて頂きましたが、いずれの補習校でも、日本人や日系のお子さん達が元気に日本語を学んでいるのを間近に見て、海外における日本語学習の重要性を改めて認識しました。
経済関係ではアルプス電気と富士通のアウグスブルク工場を訪問させて頂きました。いずれもドイツ人の方を幹部に登用されており、人事面でも現地化を進めておられることが印象に残りました。
総領事館としては、これからも邦人の皆様のお役に立てるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。 |