ヘルベルト・ポップ氏への叙勲
平成22年11月3日

(左からポップ夫人、ポップ氏、小菅総領事、ケメラー名誉領事)
2009年11月3日、日本国政府は、ヘルベルト・ポップ元マンハイム大学副学長の日独交流促進への多大な功績を称え、旭日中綬章を授与することに決定しました。
ポップ氏は、マンハイム大学教授に就任して以来、欧州訪問中の日本の数学研究者を同大学に招聘し、研究の場を提供すると共に、研究・論文作成活動等について的確な指摘と丁寧な指導を行い、日本の数学研究のレベルアップに大きく貢献しました。こうした数学研究者の多くが日本のみならず世界の中心的な研究者として活躍しているほか、招聘された日本人若手数学研究者がドイツ若手数学研究者と積極的に交流した結果、優れたドイツ人数学者が誕生する手助けをし、日独数学の交流に寄与しました。
また、ポップ氏は1977年以来30年以上に亘り、ドイツでの合気道の講習・指導を行うために日本から高名な合気道指導者を招聘し、合気道に関する講演・講義及び実技を通じて、合気道の精神・こころを直接体得する機会を多くのドイツ人に提供しました。これらの合気道の指導を通じて、日本の伝統文化・精神を学びたいという人材が育ちつつあり、ハイデルベルク大学と東京大学の学生間の青少年交流にもつながっています。
叙勲授与式の開催:2010年1月20日、バーデン=ヴュルテンベルク州立銀行マンハイム支店において、ポップ氏に対する叙勲授与式を開催しました。