新年のご挨拶

令和4年1月5日
前川総領事(2022年1月)
 年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 
 昨年は前年に続いてコロナ禍に右往左往させられる1年となりました。ワクチン接種の開始により、春から秋にかけて日常の活動はある程度回復の様子を見せていましたが、再び感染状況が悪化し、日常の生活にブレーキがかかる状況に逆戻りしてしまいました。
 
 このような中、在留邦人の皆様の日常生活や安全のための当館の活動に対する日頃のご理解とご協力、ご支援に対しまして心より感謝申し上げます。
 依然、不透明な状況が続くことが見込まれる中、在留邦人の皆様が安心して生活して頂けるよう、ご意見もよく伺いながら、迅速な情報の提供、領事サービスの向上に努めてまいりたいと思います。引き続き、皆様のご助言、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
 
 また、こうした状況においても、多くの皆様が日・バイエルン及び日・バーデン=ヴュルテンベルク州の関係促進のためにご尽力頂いていることに感謝申し上げます。日独交流160周年の昨年は、多くの記念行事が中止となりましたが、それでも夏から秋にかけては、いくつかの記念イベントが対面で実現し、オンラインの形でも多くのイベントや催しが開かれました。
 コロナ禍で往来や交流の中断が続く中、ビジネスや学術・研究、文化・芸術などあらゆる分野において、南ドイツ2州における我が国への関心、我が国との交流・協力への思いが一層高まっていると感じます。様々な分野でお互いに対する理解と関心を深めながら、コロナ禍が続く中であっても、相互の交流と協力への熱意とモメンタムを育んでいくことがますます大切になっていると考えます。
 
 今年はミュンヘン市と札幌市の姉妹都市関係が50周年を迎えます。本年こそは、ミュンヘン日本祭りを始め、バイエルン州、バーデン=ヴュルテンベルク州各地において多くの恒例行事などが開催され、両国の交流と友好関係が深まることを心から願っております。そのために総領事館としても関係の皆様と協力を深めながら、鋭意取り組んでいきたいと考えております。

 皆様にとってこの1年が健やかで、良い年となりますよう、ご祈念申し上げます。
 
令和4年1月4日
                                              在ミュンヘン日本国総領事
                                                 前川 信隆