第840号:ユーロポール等の職員を騙る詐欺電話に関する注意喚起

令和4年7月8日

   最近、当地在留邦人の方からユーロポールの職員等を名乗る不審な電話に関するご相談が多くなっています。
 多くのケースでは、「あなたの個人情報が不正に使われて犯罪に利用されている」などとして、氏名や旅券番号などを尋ねられた上、指定された口座にお金を送金するように誘導されるようです。実際に金銭的な被害も発生しております。
 身に覚えがなければ無視し、すみやかに電話を切るなどの対応をとってください。万が一、被害に遭われた場合は現地警察へ被害を届け出るとともに、可能であれば銀行に対し送金を止める手続きをするよう連絡をしてください。

【実例】
1 見知らぬ番号からの電話に出ると、自動音声のメッセージが流れ、プッシュボタンで応答を求められた。
2 ダイヤル1を押すと、連邦警察を名乗る女性が出て、「あなたのIDで銀行口座が不正に開設され、マネーロンダリングに使われている。この後、ユーロポールから電話があるので電話に出るように。」と言われた。
3 その後、ユーロポールを名乗る男性から電話があり、「あなたの持っているの全ての銀行口座が凍結され、預金が没収される。それを回避するためにはこちらで用意した口座に現金を移す必要がある。」と言われ、指定された口座に送金するように指示された。
 (このとき表示された番号は、ユーロポールの正規の電話番号)

【ドイツ連邦刑事庁からのアドバイス】
○ 犯人は特殊な技術を使って電話をかけてくるので、被害者側には、ユーロポールやインターポールの正規の番号が表示されます。
○ このような電話にコールバックしないでください。コールバックすると犯人側につながってしまうので、警察に電話するときには必ず自分でダイヤルするようにしてください。
○ 電話では、個人的な事情や経済的な事情は一切明かさないようにしてください。
○ 相手の誘導に従わず、会話に加わったり、プレッシャーをかけたりせず、そのまま電話を切ってください。
○ 警察機関からお金を要求することはありません。知らない人にお金を渡さないでください。

【参考】
当館メールマガジン第822号
https://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/822.html

ドイツ連邦刑事庁のホームページ
https://www.bka.de/SharedDocs/Kurzmeldungen/DE/Warnhinweise/220411_AnrufeBehoerden.html

ユーロポールのホームページ
https://www.europol.europa.eu/media-press/newsroom/news/beware-of-scams-involving-fake-correspondence-europol