平成28年10月26日
 

シーボルト没後150周年を記念して献花式が行われました

 

 10月18日、ミュンヘン市内の旧南墓地のシーボルトの墓の前で、シーボルト没後150周年を記念した献花式が行われ、柳総領事が参加しました。シーボルトは1866年10月18日にミュンヘンで亡くなりました。

式には、シェーン・バイエルン独日協会会長をはじめとする同協会会員や、シーボルトの玄孫であるフォン=アルニム夫人、シーボルト収集品を収蔵する五大陸博物館、シーボルトが持ち帰った日本の植物を贈ったミュンヘン植物園、墓地管理局、シーボルトの生地ヴュルツブルクのシーボルト協会からも関係者が参加しました。

 シェーン会長は挨拶の中で、バイエルン独日協会は1961年に発足しているが、5年後に没後100周年行事を行ったこと、1996年の生誕200年に際し荒廃していた墓石を抜本的に整備したことなどに触れた上で、シーボルトとミュンヘンの関わりや、シーボルトの日本への飽くなき探究心について言及し、日独交流の先駆けとして活躍したシーボルトを賞賛しました。続いて柳総領事が、シーボルトが日本の開国や近代日本の幕開けに果たした貢献等について述べるとともに、来年の9月まで日本の五カ所の博物館で開催されるシーボルト巡回展(五大陸博物館収蔵)の巡回展や、イプホーフェンで開催中のシーボルト根附展(11月6日まで)も紹介し、今日では様々な分野で日独の人的交流は格段に活発化しているものの、両国の相互理解はまだ十分と言い難く、今年のシーボルト没後150周年が、日独交流の重要性やシーボルトの功績を再考する機会となってほしいと挨拶しました。

 その後、参加者は、シーボルトの墓前に線香を上げ、それぞれシーボルトの没後150年を偲びました。

 

 
シーボルトの墓前で(柳総領事)