平成28年7月15日
 

柳総領事のマンハイム訪問

 

 柳総領事は5月18日、6月23日、30日の3回に分けてバーデン=ヴュルテンベルク州北部の経済の中心であるマンハイム市を訪問し、フロインドリープ第二市長、ライン・ネッカー商工会議所ニチュケ事務局長、マンハイム大学フォン・タッデン学長、欧州経済研究センター(ZEW)ヴァンバッハ所長を往訪しました。いずれの会談においても,この地域はラインランド=プファルツ州、ヘッセン州と州境を越えた人口240万人の人口を有するライン・ネッカー地域を構成していることが強調されました。

 

1. フロインドリーブ第二市長(社民党)表敬

 先方の都合でクルツ市長表敬は実現しませんでしたが、市議会のCDU、緑の党、自由有権者同盟各会派の院内総務も同席してくれて正式な訪問となりました。マンハイム市長からは同市の外国投資にとっての有利な立地条件や(マンハイム港は独で二番目に大きな河川港だそうです)、2015年にUNESCOの音楽都市に指定されたこと、独で唯一のポップ・アカデミーがあることなどが紹介されました。

 

2.ライン・ネッカー商工会議所ニチュケ事務局長

 ニチュケ事務局長より、同商工会議所は州境を越えて、ラインランド=プファルツ州に属する隣町のルドヴィヒスハーフェンにあるプファルツ商工会議所、ヘッセン州に属するダルムシュタット商工会議所との間で緊密な協力関係を築いていることの紹介がありました。管内にはSAP、フロイデンベルク等、日本と関係の深い企業もあるそうです。

 

3. マンハイム大学フォン・タッデン学長

 学長より、同大学は経済学部を中心とする大学で、経済学部は独で第一位、大学全体は独の大学の中で第10位となっており、理工系の学部を持たない大学としては最も高い位置にあるとの説明がありました。また、一橋大、早稲田、慶応、学習院、京都外大等の大学との間で留学生の交流を行っていることが紹介されました。

 

4.欧州経済研究センター(ZEW)ヴァンバッハ所長
 同所長より、ZEWはifoがミュンヘン大学の一部であるように,マンハイム大学の一部であるが、研究教授は同大学のみならず,ハイデルベルク大学、ダルムシュタット大学からも一名ずつ来ているとの説明がありました。また、独の六大経済研究所の一つで、特に約200名の研究者という規模からすれば三大研究所の一つとなるが、成長率の予測は行っておらず、毎月金融市場INDEXを発行していることが特徴で、研究分野としては他にインダストリー4.0を含むIT技術、イノヴェーション、企業税制などを重視していること、東大、一橋大、九大の教授も参加した共同プロジェクトをいくつか行っていることの説明がありました。

 
柳総領事のフロインドリープ・マンハイム第二市長(後列右)表敬訪問(ゲストブックへの記帳)(6月30日)