2月18日から21日まで、アウグスブルク大学において、カスパー(Prof.Dr.Johannes Kaspar)同大学法学部教授とシェーン(Dr.Oliver Schön)バイエルン独日協会会長の企画により、「事例で学ぶ日本法入門」と題した日本法シンポジウムが行われ、18日の開会式には柳総領事が出席し、20日には在ドイツ日本大使館の唐澤書記官も刑事法セッションで講演を行いました。
冒頭挨拶の中で、まず、グロテア独日法律家協会会長より、近年ドイツと日本の間で法律分野において、双方向の交流が育まれていること、2007年から独連邦司法省と日本の法務省との間で定期的に協議やワークショップが行われており、今年10回目のシンポジウムがベルリンで開催されるとの発言がありました。
柳総領事は、明治維新以来日本は法制度をドイツから学び、独の法律は日本の法制度の不可欠な基盤となっていること、法務省と独連邦司法省との間の司法官交流の一環で行われているシンポジウムも今年で10回目を迎えること、ミュンヘンにおいても月一回バイエルン独日協会主宰による「法律家の集い」が行われるなど、日独法律家間の交流が活発に行われていることについて挨拶の中で紹介しました。更に、アウグスブルクに関して、兵庫県尼崎市と滋賀県長浜市との姉妹都市交流や、毎年5月の日本春祭りをはじめとするアウグスブルク=シュヴァーベン独日協会の日本文化紹介への活発な取り組みを紹介しました。
4日間にわたるシンポジウムでは、民事法や刑事法、取引法、行政法、事例を通じた日独法の比較など、多岐にわたるテーマが取り扱われ、唐澤書記官は日本の刑事事件のケーススタディを紹介し、活発な意見交換が行われました。
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