安全情報

 

安全の手引き
   
 

目次

  1

はじめに

  2 安全に対する基本的な心構え
  3

当地における最近の犯罪発生状況

  4

安全のための具体的注意事項

  5 当地における交通事情と交通事故対策
  6

テロ,誘拐対策等

  7

おわりに

  8

資料編

   

 1  はじめに

    当館の管轄地域であるバイエルン州(以下「BY州」)とバーデン=ヴュルテンベルク州(以下「BW州」)は、ドイツの中では比較的治安の良い州ですが、空港、駅、ホテル、レストラン及び観光地等を中心に、邦人の犯罪被害が毎月報告されています。海外においては、国内にいる時と比べ犯罪被害の影響が大きく、旅券(パスポート)、現金及びクレジットカードを盗まれたことにより旅行の中断につながる例も珍しくはありません。また、近年、欧州におけるテロ事件も頻発しており、ドイツ国内でもイスラム過激派による潜在的なテロの危険性が高まっています。そこで当館では、犯罪被害を防止するための心構えなどを「安全の手引き」としてまとめました。皆様の安全な滞在の一助となれば幸いです。
   

 2 安全に対する基本的な心構え

  (1)

用心を怠らない

 

  どんな方でもトラブルと無縁ではありません。起こりうる事象を想定して、用心を怠らないようにご留意下さい。旅慣れた方でも油断しているとイザという時に適切な回避行動が取れない場合があります。事件や事故に関する正確な情報が入手できないことと「治安が良い」ことを混同しないように,治安に関する正確な情報の入手に努めることも重要です。

  (2)

自衛意識を持つ

    盗難等の犯罪は、犯人が検挙されても被害回復が殆ど期待できないので、犯罪に遭わないことが一番です。夜間や、犯罪多発地域における単独行動を避けるなど、自分たちの安全は自分たちで守る意識を常に持ち、自衛のための対策を自ら講じることが重要です。
  (3)

目立たないよう心がける

 

  高価なブランド品を目立つように身につけたり、大金の入った財布を人前で開けたりするなど人目を引く行動は犯罪のターゲットとなる危険があります。被害を避けるためには目立たないことが大切です。

   

 3  当地における最近の犯罪発生状況(出典:2014年各州刑事庁犯罪統計)

  (1)

2014年における犯罪の発生件数(カッコ内は2013年)

    BY州  650,868 件 (635,131 件) (うちミュンヘン市     110,208 件 (102,667 件))
    BW州 576,067 件 (573,459 件) (うちシュトゥットガルト市 58,325 件 (59,284 件))
  (2) 日本との比較(人口10万人当たりの犯罪発生件数)
    BY州  5,164 件 (5,073 件)  
    BW州 5,592 件 (5,450 件)  
    日 本 954 件 (1,036 件)  
  (3) 主な罪種別件数
        BY州 BW州
    凶悪犯罪(殺人,強盗,強姦,重傷害等) 19,229 件 (20,026 件)

17,319 件 (17,099 件)

    窃盗に関する犯罪 194,099 件 (192,429 件)

217,220 件 (208,604 件)

    詐欺に関する犯罪 90,069 件 (88,721 件)

100,855件 (96,673件)

    器物損壊に関する犯罪 71,504 件 (72,741 件) 64,314 件 (67,845 件)
    麻薬に関する犯罪 38,555 件 (35,427 件) 36,216 件 (32,219 件)
  (4)

邦人被害の発生状況

 

  現在まで、特に日本人のみを狙ったと思われるような犯罪は確認されていませんが、空港、駅、ホテル、レストラン及び観光地等で、ほんのわずかな隙にバッグやバッグ内の財布、旅券などを盗まれている例が多数報告されていますので、財布、旅券などの貴重品は、常時身体から離さないようご注意下さい。

  また、特異な手口による被害として、見知らぬ者から勧められた飲食物を口にした後、気を失い貴重品在中のバックを取られるなどの昏睡強盗、衣服に汚物等を付けて相手がそれに気を取られている間にバッグ等を窃取するケチャップスリなどの被害のほかにも偽警察官事案の発生も報告されています。以下、これまで当館に届出があった窃盗被害の中から主な例を紹介します。
    空港、駅及び観光地等でカバンの中から旅券や財布が抜き取られた。
    ビュッフェ形式の食事中、座席に置いておいたバッグが盗まれた。
    食事中、座席の背もたれにかけておいた衣服やバッグの中から財布等が抜き取られた。
    荷物・衣服に旅券を入れたままクロークに預けたところ旅券が無くなった。
    パンクなど車の修理中、手伝ってくれた外国人に車内の貴重品を盗まれた。
    困窮等を理由にした借金の申し込みや、偽の寄付募集で金銭をだまし取られた。
 

  いつ、どこで取られたのか分からない例も散見されます。旅行中、貴重品には常に気を配り、保管状況を点検するようにしましょう。

   

 4  安全のための具体的注意事項

  (1)

住居、滞在先

 

  住居侵入窃盗事案は日本よりも発生率は高く、主に窓やテラスのドアなどをこじ開けて侵入するケースが多く見られます。ただし、中には無施錠の窓、ドアから侵入されたケースも報告されています。

    玄関ドアは二重ロックとし、覗き穴、ドアチェーンを活用する。
    見知らぬ人物を不用意に家やホテルの部屋に入れない。
    短時間の外出であってもドアや窓の施錠を怠らない。
    外部から侵入可能な場所がないか点検し、危険な場所には自衛策を講じておく。
    住居契約時の詐欺被害を防ぐため、物件の下見を必ず行うほか、契約締結前には送金を行わない。
  (2)

自動車

    貴重品を車内に放置しない。
   

路上への長時間駐車を避ける。

   

短時間でも車を離れる際は窓を閉め、ドアに施錠する。

   

駐車場に駐車する際には管理人が近くにいるか、防犯カメラが設置されているか、周囲から死角になっていないかなどを確認し、夜間であれば明るい場所を選ぶ。

  (3)

レストラン等

    ジャケットやコート等のポケットに貴重品を入れたままハンガーや椅子の背もたれにかけない。
   

旅券などの貴重品はクロークに預けない。

    ハンドバッグ等は常時手元に置く。
  (4)

その他

    人前で不用意に財布を取り出さない。
   

インターネット上を含め,個人情報の流出を避けるように心がける。

    子供の持ち物の目立つ場所には記名しない。
   

犯罪多発地域や人の集まる場所には極力近づかない。

    偽警察官や寸借詐欺や昏睡強盗被害を防ぐため、見知らぬ人に話しかけられた際は警戒心を持って対応する。
    外務省ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/ )渡航関連情報などで安全情報を収集するよう心がけ,「危険地域」への旅行は避ける。
         

 5  当地における交通事情と交通事故対策 

  (1)

交通事情

    特にミュンヘンやシュトゥットガルトなど都市圏を中心に、公共交通機関が整備されていることに加え、道路交通網も整備されており交通事情は総じて良好です。交通規制もよく守られていますが、日本とは逆の右側通行であるほか、優先表示のない交差点における右方優先等日本ではなじみのない交通ルールや優先・非優先の関係が厳格であることなど注意を要する点もあります。
  (2)

注意を要する交通規則等

   

市街地における速度制限は、50km/hまたは30km/hとされているほか、アウトバーンでも制限速度が指定されていることが多い。

   

全席シートベルト着用が義務。12歳未満の子供はチャイルドシートを使用する(ただし、身長が150cm以上の場合はチャイルドシート不要)。12歳以下の子供は年齢に適合したチャイルドシートを使用する場合、助手席に乗車させることができる(ただし、安全を考慮して後部座席に乗車させることが推奨されている。)。

   

優先表示のない交差点では、右方から進行する車両(自転車等を含む)に優先権がある。

   

キープライト(追い越し側車線を走り続けない。右側からの追い越し、追い抜きは禁止) 

   

踏切では一旦停止しない。

  (3) 2014年における交通事故発生件数(出典:2014年各州交通統計/カッコ内はそれぞれミュンヘン市(広域)・シュトゥットガルト市)
        BY州 BW州
    交通事故総数 369,492 件 (54,563 件)

294,616 件 (26,292 件)

    交通事故による負傷者数 69,540人 (7,918人)

47,450人 (2,192人)

    交通事故による死者数 619人 (29人)

466人 (5人)

  (4)

交通事故対策

    交通事故防止のためには、交通ルールを理解し遵守することはもちろん、自己の運転経験・技量を把握して無理のない運転をすることが大切です。また、高速走行をする機会が多い当地では、小さな故障が思わぬ結果につながることもあるため、日ごろから車両の整備にも留意する必要があります。万が一交通事故の当事者となった際には、その場に車両を停止させて、すぐ警察に通報してください。警察の到着前に現場を立ち去った場合は、ひき逃げや当て逃げとみなされることもあるので特に注意が必要です。また、万が一に備えて、保険会社やADACなどの連絡先を控えておくと役に立ちます。
         

 6  テロ,誘拐対策等

 

  依然としてテロや誘拐事件が世界各地で発生しています。実際に一般の旅行者も利用する公共交通機関やホテルのほか、公的機関の周辺や不特定多数の者が参加する大規模イベント(ソフトターゲット)などで爆弾テロが発生しています。また、これまでにテロが発生していなかった国や地域でも発生しており、当地でも潜在的なテロの危険性が指摘されています。

  テロ事件の発生を予測することは困難ですが、普段からの心がけで被害を最小限に抑えることができます。
  (1)

基本的留意事項

    ニュースや前掲の「外務省海外安全ホームページ」などで情報収集に努め、危ない国や地域への渡航をできるだけ避ける。
    常に用心を怠らない。また、直接の標的とならないため目立った行動をとらない。
    大きな荷物や不自然な厚着など周囲の不審者に注意を払う。
    万が一緊急事態が起こった際の対処について事前に想定、準備をしておく。
  (2)

爆弾テロ対策

   

治安動向に関係する国の施設や、宗教施設等テロの対象となりうる対象に注意を払う。

   

リゾート地のホテルが標的となる例も見られるので、十分な安全対策をとっているホテルを選ぶ。ホテルの入り口やロビーなど様々な人が簡単に出入りできる場所に長くとどまらない。

   

繁華街や観光スポットにおいても、人ごみや、外国人が多く集まる場所にはできるだけ近づかない。飲酒が一派的には禁忌とされている国において、外国人向けに酒類を提供する飲食店や遊興施設がテロの標的となった例もあるので注意を要する。

   

国、地域の治安事情にあわせて安全な交通手段を選択する。周囲の状況に注意して不審者や,不審物件がないか確認する。

   

爆弾事件に遭遇した際は、パニックに陥らないよう自分に言い聞かせ、周囲の安全を確認してその場に伏せて身を守る。可能であれば机や柱など頑丈な場所の陰に身を隠す。また、複数の爆弾が時間差で仕掛けられている例もあるので爆発の現場には近づかない。

  (3)

テロに遭遇した場合

   予防措置
    (ア) レストランや劇場などでは予め退避ルートを確認しておく。
    (イ)

隠れることができる場所を確認しておく。

    (ウ)

常に周囲の状況に注意を払い、不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。

   対処法
    (ア) その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
    (イ) コンクリート柱など頑丈なものの陰に隠れる。
    (ウ) 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。
  (4)

誘拐事件対策

    目立つ服装や行動を慎む。
   

見知らぬ者には決してついていかない。白タクなど怪しい車には絶対に乗らない。

   

親切を装い(時には日本語を使って)近づいてくる人物には十分に注意する。

    ヒッチハイクなど、見知らぬ者を自分の車に乗せない。
  (4)

通信途絶時の情報収集

   

  海外において緊急事態が発生し、電話やインターネットといった一般的な情報通信手段が使えなくなった場合の情報収集には短波によるNHKのラジオ国際放送「NHKワールドラジオ日本」のニュースや「海外安全情報」が役に立ちます。同放送の放送時間帯や周波数などは,国,地域によって異なりますので、以下のWEBサイトを通じて最新の放送をご確認下さい。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/

  (5)

各WEBサイト

    外務省海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/
   

旅レジ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

    在ミュンヘン日本国総領事館 http://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/jp/
    メールマガジン登録 https://www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/menu?emb=muenchen.de
         

 7  おわりに

 

  治安情勢は刻一刻と変化します。
  BY州とBW州は、ドイツの中では比較的治安の良い州ですが、ドイツ国内において大規模なテロを企てた事件が過去に複数摘発されていることや、テロを取り巻く現在の世界情勢を見ると、当地にもテロの脅威は存在すると言わざるを得ません。また、窃盗を中心とする一般犯罪は、身近なところでも数多く発生しており、引き続き注意が必要です。

  外務省及び当館では、皆様の安全で快適な海外渡航・滞在のため、ホームページやメールマガジンなどにより、適時有益な情報を提供するよう努めておりますのでご活用ください。また、不幸にも事件や事故に巻き込まれてしまった際は、善後措置のために別添の資料をお役立てください。
         

 8  資料編

 

緊急事態対処要領

 

  緊急事態における基本的な行動要領について簡単にまとめました。緊急事態における対処要領の参考としてください。

 

緊急の場合のドイツ語表現

 

  警察に届出を行う際等に役に立つと思われる簡単なドイツ語のフレーズをまとめました。

 

被害届出証明書作成依頼書

 

  旅券の盗難や遺失の際には,警察に届出を行う必要があります。警察への説明に必要と思われる事項を以下のとおり取りまとめましたので,万一の際にはご利用ください。
なお,説明事項はアルファベットでご記入願います。

 

主要連絡先リスト

 

  緊急の際に役立つ連絡先をリストにしましたので必要に応じご活用ください。

           
     
     
   
 
関連トピック

 

案内
領事館外観
 
 連絡先
住所:

Karl-Scharnagl-Ring 7

80539 München

Bundesrepublik Deutschland

電話: +49 (0)89-4176040
FAX: +49 (0)89-4705710
詳しくは「領事館案内」をご覧ください
 開館時間
 

(領事部窓口受付時間)

月 - 金: 9:00 - 12:30, 14:00 - 16:00

(電話受付時間)

月-金: 9:00 - 12:30, 14:00 - 17:00
当館休館日(土日を除く)

バイエルン州・バーデンヴュルテンベルク州の平日にも、休館日がありますのでご注意下さい。