新年のご挨拶

令和5年1月4日
前川総領事
 年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 
 昨年は春頃から、ようやく日常の生活が取り戻され、対面の行事やイベントなども多く再開されるなど、日々の生活や人々にようやく活気が戻ってきました。当地ミュンヘンでのオクトーバフェストや日本祭りを始め、バイエルン州、バーデン=ヴュルテンベルク州各地において地元の多くの恒例行事や日独の交流と友好関係を深める取り組みが再開されました。ミュンヘン市と札幌市の姉妹都市関係50周年では札幌市代表団の来訪や様々な対面の周年行事が実現しました。本来の日独の交流が着実に再開されたことに安堵すると共に、あらためて交流の大切さ、ありがたさを実感する一年となりました。
 
 この間、在留邦人の皆様の当館の活動に対する日頃のご理解とご協力、ご支援に対しまして心より感謝申し上げます。コロナ禍による渡航規制の変更など不透明な状況が続く中、皆さまにご不便をおかけすることもあったと思います。謹んでお詫び申し上げますと共に、不十分だった点をよく顧みて、今後に生かしていきたいと思います。在留邦人の皆様が安心して生活して頂けるよう、迅速な情報の提供、領事サービスの向上に引き続き努めてまいりますので、一層のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
 
 コロナ禍での往来や交流の中断を通して、ビジネスや学術・研究、文化・芸術など様々な分野において、南ドイツ2州における我が国への関心、我が国との交流・協力への思いはむしろ高まっていると感じます。コロナ禍の間、そして緩和の時期を通して、多くの皆様が日・バイエルン及び日・バーデン=ヴュルテンベルク州の友好と交流促進のためにご尽力頂いていることにあらためて感謝申し上げます。
 
 コロナ禍の脅威は減りましたが、ウクライナ危機など国際情勢の変化がもたらす日常生活への影響により、今後も不透明な状況が続くと思われます。そうした中でも、バイエルン州、バーデン=ヴュルテンベルク州各地において恒例の行事や地元の催しなどが滞りなく開かれ、交流の再開を契機に多くの分野で両国の友好と協力の関係がさらに深まることを心から願っております。

 総領事館としましても皆様のご支援、ご協力を得ながら、精一杯努めて参りたいと考えております。

 皆様にとって、本年が健やかで幸多き一年となりますよう、ご祈念申し上げます。
 
令和5年1月1日  
                                         
                  在ミュンヘン日本国総領事
 
                      前川 信隆